11月19日(土)
金沢県野々市市で毎年行われている「Big Apple in Nonoichi」
NYCからミュージシャンを迎え、
1日目は出演ミュージシャンによるWorkShop、2日目はコンサート
という素晴らしいイベントがあります。
金沢市のジャズ喫茶「ジョー・ハウス」の店主・松田氏の働きかけで、
当時NYC在住のギタリスト井上智さんとの交流により始まったイベントです。
私はこれまで4回ほど参加しているのですが、
今年もWorkShop&コンサートに行ってまいりました!
そのレポートをお届けします😊🎶
【29th Big Apple in Nonoichi 2023/リズム・セクション・ワークショップ】
まずは、講師のみなさんの素晴らしい演奏を御覧ください♪
【Jazzという音楽は『聴くこと』が全てです】
新しいことを学ぶには
レコードを聴いて学ぶのが一番大事で、
そうしなければならない。
ロンカーター3のピアニスト&ジュリアード音楽院でも教鞭をとられているDonald Vegaさんが一番に仰ったことはこのメッセージでした。
クラシックは楽譜から読み解いて演奏していく情報がとても多いことに対して、ジャズはメロディーとコードが書いているだけ。数多くの名人のお名前を挙げて「レコードを聴いてください🙂」と。
70分間のワークショップは、
Donald Vega(p)
David Wong(b)
Willie Jones Ⅲ(dr)の3名が講師。
①講師トリオ演奏
②↑を聴いての質問タイム
③参加者で組んだトリオのブルース演奏を聞いて各自へのアドバイス(4組)
という流れ。
写真のトリオ演奏風景は①の時の様子です😊🎶
参加者はとても間近で演奏を聴かせてもらい、その後②の質問タイムも次から次へと出て(!)実際に参加者がプレイする時間が無くなりそうになるくらい(笑)
沢山の質問があったのですが、
Davidさんに「ベースを弾く右手のフィンガリング(2本の時や1本の時の使い分け)」についてに関連する回答で
自分の耳の中には、長年聴いてきたアイドルたち(レイブラウン、チェンバース、サムジョーンズ、ペティフォードetc)の音が沢山ある。
フィンガリングは『その自分が求めるサウンド』を出そうと本能的に身体が動いている(←注:ホンゴウの意訳になってます)
という答えがあり、一番最初に挙げたDonaldさんからのメッセージ(聴くことの大切さ)と連動してるなって、強く思いました。
これ、ベースに限らず(楽器の種類問わず)とっても興味深いお答えで
「自分の出したい音のイメージが頭の中にしっかりあって」それを出すために身体を動かしてるって共通してると思います。
前にバリーさんを追いかけてニュージャージーに行った時に聴いた講演でも
「自分の音は頭の中にある」みたいな事を仰ってたのも思い出しました。
他に、
「たった今、みなさんそれぞれ何を思って演奏されてましたか?」という質問で
Davidさん&Willieさん共に(ベーシスト&ドラマー)
「まず自分はこの曲を知ってるか?弾けるのか?!」とも思う
という回答にビックリしました。
打ち合わせなくリーダー(ピアニスト)が弾き出す曲には、
どんなに経験があってもそう思うものなんだなぁと!
③については、私も挑戦させて貰ったので、
Donaldさんから頂いたアドバイスを残します🙂❤️
(私の演奏で)「突っ込む癖がある」ことについて。
ウイントンケリーは結構突っ込んだタイミングで弾く。
対して、ピーターソンはレイドバックしたタイムで弾きます。
そんな風に、色んなピアニストの癖に注目して聴いてください。
これを学んでいくことでタイム感も良くなりますよ!と。
やはり『聴くこと』から学ぶです。
限られた短い時間の中、具体的に「こうしてみると良いよ!」とアドバイスくださったことが、私にとってまず大きかったです。
このアドバイスと同時に、
(私の演奏について😚)
すごく良いソロ&サウンドも良くてラブリーなので、私は大好きです😇
とも言って頂けてたのは本当に嬉しかったです。
金沢まで来て挑戦して良かった‼️
私とトリオで一緒に演奏してくださったジョニーさん(女性ベーシスト)&ドラマーさん、ありがとうございました🙏
終了後に講師の方たちと撮らせて貰ったお登り写真(*´꒳`*)❤️
Donald Vega(p)さん
David Wong(b)さん
Willie Jones Ⅲ(dr)さん&前回のNYC旅行も一緒に行った順子さん